中学生になったといっても、私が住んでる町は田舎の方でクラスのメンバーは小学校の時と変わらない。
私立の中学校に行った子とは離れてしまうけどそれ以外の子達とは同じ。

小学校の時に仲の良かった伊織が私より先に登校していた。
『ハル!遅いよー!』
「ごめんごめん!制服って緊張しちゃって、、」
『なんだかんだで憧れてたもんね。今思うとダサいけど笑』

それでも、中学校は小学校の時と違ってとても広く感じた。
そしてなにより、先輩達がとても大人に見えた。

『やっぱ先輩っていいよね』
伊織がぼそっと言った言葉に黙って頷き
「私も早くなりたい」
なんて口に出していた。