やっぱり、あの時のが引っかかってるのかな、
ちゃんと弁解した方がいいかな。
と、尾道先輩の方を見たらいつの間にか先輩は隣にいて、しっかり目が合った。

「もう泣いてない?」
「え、、」

この前のことをわざとからかったように言ってるの?
それとも私が下を向いていたからそう言ったの?
でも、先輩の顔は心配そうだったからきっと後者だ。

「泣いてないですよ」
「よかったー、、、俺心配したんだからな!もう泣くなよ!」

その後、先輩はすぐ谷口先輩のところに行ったけれど、私は胸が騒がしくて仕方なかった。
心臓の音がうるさすぎる。

『犬飼、暑い?』
「え、、?」

富永が笑いながら

『めちゃ顔が赤いよ』

と言ってきた。。

先輩達がもういなくて良かったと思った。
私の頭の中はさっきの心配そうな先輩と、無邪気な笑顔の先輩とでいっぱいだった。
好きだと気づいたのはこの時だった。
恋はこんなにくすぐったいんですね。