廉side


はぁ、まだ落ちない……


『ただいま~』



「あ、おかえりー」



帰ってきたら姉ちゃんがいた


姉ちゃんは20歳で大学院生

彼氏持ちで普通の人よりは美人



「どーした弟よ、あ!雛ちゃんのこと~?」



ニヤニヤしながらそう言ってくる姉は悪魔だ



『…そーだよ』



「あんたってモテモテなのに好きな女は落とせないんだね~笑」



『はぁぁ』



「まぁまぁ、そんな落ち込むなって~!押してダメなら引いてみる作戦!」



『え?』



「とにかく明日は自分から話しかけないこと!そうしたら雛ちゃんから話しかけてくるかもよ?」



『え、でももしかしたら1回も話さずに一日が終わるかもしれないんでしょ?無理……』



「そしたら一生あんたが追っかけっぱなしだよ」



『……頑張るわ』



「いい結果待ってるね~」



そういってリビングに戻っていった


親は帰ってくるのが遅いため姉と2人で住んでいるような感じ



そんなことより、明日だ……