それには触れずに、俺は口を開いた。
「……薬は?」
「ん、さっき……」
「水飲む?」
「い、らない」
何とか起きようとする結佳を止めて、頭を撫でる。
「寝とけよ」
「でも……」
「いいから」
お前が、どう思ってるのか知らないけどさ。
俺は、正直弱ってるお前と2人きりになりたくない。
何とでも、どうにでも、出来るから。
「俺はリビングにいるから。それなら1人ってわけじゃないし、いいだろ」
そう言って立ち上がる。
何かあったら呼んで、と言おうと口を開きかけて、
そして俺は目を見開いた。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…