あたしは嫌な予感がちょっとした。
あたしはそれに気付かないふりをした。
良は荒木を睨む。
荒木はびっくりしたような顔をしている。
良はそんな荒木にこう言った。
「てめぇ…さっきから玲は、この子に失礼なことしてばっかねぇか!!
……謝れ!! 今すぐ玲とこの子に謝れッッ!!」
……え?
良の言葉をちょっと嬉しく思うあたし…。
そんなことしてる場合じゃないって…。
「良?あたしはいいよ…」
良に言うと良はあたしに「バカか?!」と言った。
なっ、バカって…。
だって、あたしはうれしいんだよ?
良が、荒木に「玲に謝れ!」って言ってくれたこと…。
こんなこと良には言えないけど…
「お前だってボールぶつけられたこと謝れてねぇだろ?! 悪いことしても謝らねぇってぜってぇー間違ってる!」
ドキ……
良…。
