絡まる恋糸


「ふっざけんじゃ…ねぇぇぇッ!!」




ドスッッ!!



無様に倒れる荒木……。



あたしは、荒木にとび蹴りを食らわせた。




「あたしをバカにすると痛い目にあうからね!学年トップの成績でこの学校に入ったこのあ・た・し・を!!」




それだけ言うとあたしは良のところへ行った。



良のところへ行く間、女子の「何あいつ?!荒木様にとび蹴り食らわせといて!ゆるせない!」という視線と、男子の「あいつすげー」という視線がとても痛かった。



良のところへ着いた瞬間、良が放った言葉が




「お前やっぱすげーな!化け物だぁ」




という言葉…。



ば…化け物?!




「ば…化け物じゃないってば!」




あたしがそう言うと後ろからまた…




「れーーーーーーーーぃぃぃぃぃ!!」




と、抱きついてくる知里。



声でかッ。



耳がキーーンとした。