「ほんとに梨那は明晴が好きですね。」


私の様子を見て微笑みながら言ういっくん。


「うん、あきくん大好き。でも、いっくんも大好きだよ?」


すると、いっくんは参ったというような顔をした。


そして、私の耳元でこう囁いた。


「可愛い。僕も梨那が大好きですよ。」


…っ//////

いきなり、何言うの、いっくんは!


いっくんが言うと、冗談が冗談に聞こえないんだってば。


「…もう、あきくん行こ!」


私は先に行ったゆみ姉達を追いかけるように、あきくんの手を引っ張って、リビングへ向かう。


そうだ、リビングに行く間に紹介するね。


今私が手を握っているのは、あきくんこと弓波 明晴 (ゆみなみ あきはる)。


いつも優しくて、ありのままの私を受け入れてくれる。


実はあきくんも刑事さんだったりする。

階級は、警視のすぐ下の警部さん。