梨那side♬


“ピンポーン”


享にぃの腕の中にいると、突然鳴ったチャイムの音。


…もしかして!


「私出る!」


そう言って、素早く享にぃの腕の中から抜け出すと、急いで玄関へ向かう。


ドアを開けると、そこにいたのは、いっくんとあきくんとゆみ姉と夢ちゃん。


「みんないらっしゃい!」

「梨那ちゃん久しぶり。」

「遅れてごめんよ〜。」


笑顔の夢ちゃんといつも通りのゆるいゆみ姉。


「あきくん!」


私は、その後ろにいたあきくんに抱きつく。


そんな私にびっくりしながらも、あきくんはちゃんと受け止めてくれた。


「よしよし。遅れてごめんね?」


少し申し訳なさそうな表情になるあきくん。


「ううん、そんなの全然いいの。会えただけですごく嬉しい。」


私はそう言って、あきくんの胸にすり寄る。