…しんちゃん、ちゃんと自覚してたんだね。
「俺も。っていうか、別に料理出来なくても困らないし。」
「そや。別に料理出来なくても困らんしな。」
「…料理教わる暇があるなら、推理小説読みたい。マジックしたい。とかでしょ?」
お兄ちゃん達の考えそうなことくらい、大体想像はつく。
「確かに、今時は冷凍食品やコンビニ弁当、そして、レストランなどの飲食店もありますから、料理が出来なくても生活には困らないかもしれませんが、料理をするのは結構楽しいですよ?」
優雅にお茶を飲みながら、笑顔で語る享にぃ。
「享の言うことは最もだな。スーパーで買い物したり、料理することはいい気分転換にもなる。食費も安く上がって、節約にもなるしな。」
享にぃとは反対に相変わらず無表情の秀にぃ。



