すると、まこっちゃんが突然こんなことを言い出した。
「新也、あんたそんなに落ち込むんだったら、唯に料理教えてもらったらいいじゃない。あ、それとも、うちのシェフかそうか?あんたには色々貸しあるし、快く承諾してくれると思うわよ?」
まこっちゃんのこの提案に目を輝かせたのは、唯ちゃんと綾乃ちゃんと音羽ちゃん。
「すごい、真琴!ねえ、新也、真琴のうちのシェフは一流だよ!」
「そうやで、なあ、雅人も一緒に教わったらええよ!」
「快斗も新也くんと一緒に教えてもらったら?あんた、おかゆしか作れないでしょ?」
その一方で、げんなりしているお兄ちゃんとしんちゃんと雅人くん。
「…んで、わざわざ真琴のうちのシェフに教わんなきゃなんねーんだよ。っていうか、俺自分でも料理の才能ないって分かってるし…」



