梨那side♬


はい、時は過ぎて今は放課後です。

私達はただいまショッピングモールに来ております。


とにかく人が多い…


まだ何も買ってないのに、げんなりしてきた…


「で?何を買うか決めてるの?」

「いや…アクセサリー系を一つずつあげたいのと、しんちゃんは推理小説がいいかなってぐらいだよ…」


そう、張り切ってショッピングモールに来たわりには、買うものをちゃんと決めていない。


だって、難しいんだもん。

毎年この二人が一番悩む。


何でも持ってるし、ほしいものが偏り過ぎてるんだよね…


「だったら、こういうのはどう?」

「それいいね!ありがと、まな!」


まなの提案を聞いた私は、目を輝かせた。


「え、ほんとにそれでいいの?私はあくまでも一例を挙げただけだよ?」


私の反応が予想外だったのか、本当にいいのという目で見てくるまな。