「へぇ、まあまあじゃない。よかったわね、梨那。」

「梨那の回復力が高いのは優斗くんのおかげかもね〜。」


ニコニコ顔のみーちゃんとニヤニヤしているゆみ姉。


「ちょっと、ゆみ姉、変なこと言わないでよっ。」


ゆみ姉ってばすぐ調子いいことばっかり言うんだから。


「でも、学校帰りに毎日来てくれてるんでしょ?」

「うん、まあ…」


確かに、優斗くんは今のところ、学校帰りに毎日、茉依達と来てくれている。


だけど、それとこれとは関係なくない……?


もちろん、優斗くんが来てくれていることは嬉しいけど、それ以上でもそれ以下でもない。


「こら、祐美、あんまり梨那をいじめないの。まあ、最も梨那には通用してないみたいだけど。」


みーちゃんは、はあ、とため息をついている。


「えー、つまんないの。梨那の赤くなる可愛い顔が見れるかと思ったのに…」