「…そんなの関係ない。俺は最初、お前の笑顔に惚れたんだ。だけど、接してみると、とても大きなものを抱えていて、なかなか素直な気持ちを話してくれないって分かったんだ。」
抱きしめられているから、優斗くんがどんな顔をしているかは分からないけど、声が今までで一番優しい。
「俺を頼ってほしいって思った。だけど、どうすればいいか分からなくて…。そんな時、梨那がくれたあの言葉。“私は優斗くんの笑顔が大好きなの”っていうあの言葉。その時に確信した。やっぱり俺にはこいつしかいないって。」
もう散々流したはずの涙。
だけど、もうどうすればいいのか分からないくらいに次々と流れてくる。
「好き……好きなの、優斗くん………!!どうしようもないくらい好きなの………!!何があっても…私にも優斗くんしか…んっ」



