…俺は、何も持ってない。


…でも、覚悟するよ。

梨那と生きる覚悟。


お前のためなら…お前がいれば、なんだってできる。


そんな気がするんだ……




「……頭を上げて下さい。俺は、言われずとも梨那を助けたいと思っています。俺はただのヘタレだし、何ができるかなんて、そんなの分かりません…。だけど…」


俺はそこで一旦言葉を切って、深呼吸した。






「梨那のためなら…梨那がいれば…どんなことでもできる気がするんです………。たとえそれが、どんなに危険なことでも………ーーー」