快斗side♬


「……っ!はあ…」


俺は嫌な夢を見て飛び起きた。


「夢、か……」


夢と分かって少し落ち着いたものの、何故だか嫌な感じは拭いきれなかった。


何かが起こりそうな、いやすでにもう起こっているような、そんな感じがするんだ…


そして、俺のこういう予感は大抵当たる。


何もないのが一番いいんだけどな…


そう思いながら、枕の傍の時計私見ると、6時50分を指していた。


欠伸を一つして起き上がる。


すると、部屋の壁にかけてあるカレンダーに目がいった。


……っ!


もしかして嫌な予感の正体はこれか…?


今日は7月30日…


俺と新也が事故にあった日だ。


そして、5年前の一連の出来事の始まりを告げた日でもある。