あいつが優斗くんに何もしないのは、私が自分からあいつの元へ行くことが分かっているから………




私があの頃のように、無感情になってきていることを知っているから………






そして、これで私が永遠に自分のものになるから………ーーーー






私はスマホを自分のベッドの上に置くと、一つ大きな深呼吸をした。


大丈夫、落ち着いて……


私が日付けが変わったと同時に、あいつの元へ行けば、何もかも解決するんだから………


手紙は全員分まとめて、机の引き出しの中に入れておいた。


最低限必要な服や下着や、生活用品も持った。


まあ服や下着はいらないかもだけどね…


5年前もあいつが用意したものを着るように強制された。


それから、お兄ちゃん達が考えた、私を守るためのプログラムもダウンさせておいた。