わざわざこんなことをするのも最後……
あいつの元へ行けば、私はあいつの人形…いや、道具だ。
ただ運ばれてきた食事を食べるだけ…
何もしない…することがない………
“みんな”で食事をすること。
全員がそろうことはそんなに多くなかったけど、それでも私にとっては日常の一部。
…まあいいか。
何の因果か知らないけど、今日に限って一人もかけることなく全員そろってる。
私は食事をしながら、一人一人の顔をこっそりと順々に見ていく。
お兄ちゃん達学生組は夜も会えるだろうけど、大人組は仕事が忙しいから、何時に帰って来れるか分からない。
“Thank you for keeping me up and being
with me.
May everyone be happy…”
私は、心の中でこっそりと呟いた………



