「もう、起きるの遅いで、美里ちゃん。今日はもうええよ、梨那ちゃんに手伝うてもろてるから。」
「悪い…。梨那もごめん、代わりにやってもらって。」
美里ちゃんは少しシュンとしている。
「ううん、そんなの全然いいけど…。美里ちゃん一人で起きたの?寝坊した割には起きるの早くない?」
そうだ…美里ちゃんは寝過ごすと、誰かに起こしてもらうまで、なかなか起きない。
すると、ああ、と苦い表情になった美里ちゃん。
「唯と真琴に叩き起こされたんだよ…」
…なるほどね。
あの二人、起こし方は鬼だからね。
特にまこっちゃんなんかは。
「梨那ちゃん、こっちお願いしてもええかな?」
「はーい。」
音羽ちゃんと二人でせっせと人数分の朝ごはんを用意していく。



