先生がいなくなった保健室には、俺と梨那の二人きり。 物音一つしない中、外から雨の降る音だけが聞こえる。 改めて梨那を見ると、相変わらず苦しそうな顔で寝ている。 やはり彼女は、俺の想像以上の闇を抱えている… そう実感せざるを得なかった……… あの時見た梨那の姿……… 頭の奥に焼き付いて離れない………ーーー そして、感じた……… 俺の知らないところで何かが動き出していると…………ーーーー