梨那……梨那………

いやっ…やめて………


誰…?

誰なの、私を呼ぶのはっ………




「梨那、どうした…?」


亮平くんの不安そうな顔がきょうちゃんの顔と重なる………








その瞬間、私の中で何かが崩れた…………ーーーー








「いや!!やめてっ!!近づかないで!!!」




気づけば、ここが学校だということも忘れて、大声を張り上げて叫んでいた。


「梨那……?」


びっくりして目を見張る亮平くん。


あなたのせいじゃない、そう言いたかったけど、もはやパニック状態で、壊れかけていた私には、そんなことを気にする余裕なんて全くなかった。




「お願い……お願いだから近づかないでっ………!!やだっ…やめて……!」


私はその場にしゃがみ込んだ。