これからもずっと君のとなりに。


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私達一年生の教室は4階。


私の席は教室の窓側から向かって二列目の一番後ろ。


だから、晴れていればそこそこ眺めが良く、東京スカイツリーも良く見える。


だけど、今日は生憎の雨模様。


空にも灰色や黒っぽい雲がたくさんかかっていて、まるで私の心の中を見透かしているみたいだった。


世界史の先生の声が子守唄に聞こえる。


4時間目の授業の終わりの方ということもあり、現にクラスの半分近くの人が夢の中だ。


私は辛うじて起きてはいたけど、授業は全く持って聞いていない。


いや、そもそも聞く必要がないって言った方が正しいかな。


だって、歴史能力検定一級を持っているから。


歴史だけじゃない。

漢検、英検、数検など、ほぼ全てで一級を持っている私。


だから、高校の授業なんて、ほぼ聞く必要がない。