「え…えっと、優斗くんの次に応援してる。」


さすがにここで応援してないとは言えない…


「…だよな、やっぱそうなるよな…。俺は結局優斗には勝てない運命なんだよ…」


涼太くん、なんか一人でぼそぼそ言ってる。


この距離じゃ聞き取れない。


うーん、私的には優斗くんの次だけど、応援してるよっていう最大のエールを送ったつもりだったんだけど、ダメだったのかな?


「梨那、涼太のことは気にするな。遅刻しないように早く教室行け。俺たちもすぐ行くから。」


優斗くんの言葉にハッと我に帰る。

そうじゃん、もう時間ギリギリなんだった。


私と茉依達は早足で教室へと急いだ…