あの日あの時、助けに来てくれたゆっくんとまさくんがあいつに打たれて、私はほとんど正気を保っていなかった。


また私の周りから一人ずつ消えていく……


せいちゃんときょうちゃんを失ってからまだ日が浅かった私は、そのことが強いトラウマだった。


そして、それが“私のせい”であるということも大きかった。


私に異常なくらい執着しているあいつにとって、私の周りにいるみんなは、邪魔でしかなかった。


秀にぃや享にぃ達は、兄弟だから見逃してくれたみたいだけど、きょうちゃん達は違う。


事実上血の繋がりはなく、私と結ばれることが許される関係。


だから消された。

あいつの巧妙な作戦によって…


私ときょうちゃん達は一回りも離れていて、兄妹みたいな関係。


だから、結ばれるなんてことあるはずないのに。


あいつにとって、大事なのは事実だけ。


真実なんて関係ないんだ………