話せば長くなるし、いつかは絶対に話さなくてはいけない。
だけど、今はまだその時じゃない……ーー
“パンドラの箱”
それは絶対に開けてはならない箱。
決して生半可な気持ちで開けていいものではない。
この箱を開けるということは、梨那の抱えている大きな闇に触れるということ。
それには、それ相応の覚悟がいるんだ。
それこそ、自分も深くて暗い闇の中に入るくらいの……ーー
今はまだ開けられない。
そう、時が来るその時までは……ーー
だけど、時が来たら何がなんでもお前を闇から引っ張り出す。
あいつの力を借りることになるだろうが…
もう二度と闇の中になんか戻らせないんだからな……ーー
待ってろよ、俺たちのお姫様………ーーー