違うところといえば、目の色くらい。
俺は目の色は藍色だけど、快斗は青色。
だから、俺たちのことを見分けられない人は、みんな目の色で判断している。
まあ、梨那やここの人達は分かるみたいだけど。
よく口を揃えて言われるのは、“新也と快斗は似ているように見えて、実は正反対だから!”
というような言葉。
俺自身も快斗も、それは自覚しているつもり。
似てるところはとことんそっくりなのに、似てないところは本当に正反対だったりするんだよな。
その違いが纏うオーラに出ているらしい。
ほんとに微妙らしいが。
ん?
何で快斗と双子だったことを隠してたのかって?
ああ…そうだな…
これには深いわけがあるんだよ…
別に快斗と双子なこと自体は何も問題ない。
だって、世間にも知られてるしな。