…なるほどな。

でも、分かる気がする。


こいつが何にも揺るがない真っ直ぐな瞳を持っていること。


画面越しに見ても、それがなんとなく分かる。


「…みんなは認める?彼が梨那の運命の王子様だってこと。」


凜ちゃんが、一人一人と目線を合わせながら、静かに問いかける。


「俺は認める。」


気付いたら、そう言っていた。


すると、みんなが予想外だというように、驚いて俺の方を見てくる。


「快斗が真っ先に認めるなんて以外だね。」


綾乃が興味深そうに、俺の顔を覗き込んできた。


「…本当の本当は認めたくねぇよ。大事な妹の運命の相手なんて。でも、分かるんだ。梨那がこいつに心を開いた理由が。こいつの瞳は真っ直ぐだ。何にも揺るぐことがないくらい。」


「ああ。それには俺も同感だ。梨那を救ってくれるのは、後にも先にもきっとこいつしかいない。俺の勘もそう言ってる。」