快斗side♬


梨那が寝ぼけて秀にくっついているのを見て思う。


何で秀なんだと思う反面、俺じゃなくて良かった、と。


いくら梨那が妹だとはいえ、あんな可愛い生き物に、あんなに可愛く甘えられたら、理性なんて簡単に崩れる。


「…ねえ、みんなに梨那のことで大事な話があるの。いいかな?」


秀の腕の中で眠ってしまった梨那をチラッと見てから、真剣な声で話を切り出す茉依ちゃん。


「…そう、私達が見つけたって言ったら分かる?」


…見つけたってまさか…!


凜ちゃんの言葉に、全員の視線が一斉に凜ちゃん達に集まった。


「…そうだよ、みんなが今思った通り……」


そこで一旦言葉を切り、その場を見渡してからスーと息を吐いた愛乃ちゃん。




「見つけたの。梨那の………

















ーーーー……………“運命の王子様”を。」