素っ気なく答えて、その場をさろうとすると、颯は私を壁際に追い詰めるように体ごと迫ってくる。
「ちょ」
思わず動揺する私に、颯はみたこともない表情で告げた。
「ダメだからね」
「は?」
「お前は、毎年俺と行ってるだろ、祭り」
私は目を丸くした。
「え、だって、祭りなんて。
小学校の時でしょ、一緒に行ってたのは」
去年は颯はバスケ部の人たちと行ってたし、今年もそうするものだと思っていた。
すると颯は苛立ちを隠すことなく、私の手を取ると、強い力で握ってきた。
「じゃあどうする?
選べよ、ほのか」
指先が、私の指の間に絡みつくように、繋がれる。
心なしか颯の手は、燃えるように熱い。

