「おはよう」
翌日、廊下ですれ違った青山くんは、はにかんだ笑顔で挨拶してきた。
私が戸惑いながら、小さな声で挨拶を返すと、周りにいた彼の友達が思いっきり騒ぎ始めた。
「きゃー。聞きました?」
「よかったな、想太! 茅野さんと挨拶できて」
「お前そんな赤くなって、祭りの日大丈夫かよ? 緊張して喋れないんじゃね」
ヒューヒューとからかうような、廊下中に響く大騒ぎ。
なんだなんだ、と周りの生徒たちがこちらに興味津々という目を向けた。
私は顔を真っ赤にして俯くと、早足でその場をさる。
失敗したかもしれない…。
こんな大騒ぎになるなんて。
別に、付き合っているわけでもないのに、なんだかこんなに、話が大きくなって…

