意地悪な幼馴染は逃げた初恋を追いかける。



「え…」


あまりにびっくりして、言葉も出ずにいると、青山くんは急に焦って、


「いや、ごめん、急に誘ったりして。

だけど…考えてみて、くれませんか」


私がまだあっけにとられていると、彼は不安そうに黙り込んでしまったので、なんだかこっちがいたたまれなくなって、はい、と思わず頷いてしまう。


途端に彼はパッと顔を上げて、


「いいの?」


その目があまりにキラキラしていて、もし青山くんが犬だったら、尻尾をブンブン振り回していそうだった。


「じゃあ…祭りの日、迎えに行く。

茅野さんちまで」


「…え、っと。

…うん、ありがとう…」


本当は、一緒に行くかどうか考えておく、と言う意味で返事をしたのに、あまりに彼が嬉しそうで。


キラキラした笑顔を前に、断れなくなってしまった。