「ご馳走様でした。」
そう言いながら、キッチンにお皿を運ぶ。
もちろんカナは部屋で待機させてきた。
「あら、ありがとうね!流しに置いておいてくれたら大丈夫よ。」
「いえ、皿洗いまでやりますよ。」
「大丈夫よ!シュウくんは香菜子と一緒にいなさい!」
「あ、ありがとうございます。」
「いいのよ!…私もお父さんも、シュウくんならカナをお願いできるって思ってるから!」
「…本当に、ありがとうございます。」
「あの子、ちょーっと無知すぎるところあるから、大変だと思うけど、シュウくんなら大丈夫だから。
母親としてこんなこと言うのもあれだけど、ちょっと強引にでもいいからね?エヘ」
「強引ですか……。アハハ
まずはカナに男としてみてもらわないといけないので……頑張りますね。」
「うん!頑張れシュウくん!応援してるからね!」
本当にこの方は、カナのお母さんなのだろうか…。なんて思えてしまうくらい俺のことを応援してくれている。その気持ちにも応えたいな…。
なんて思いながら、カナの待つ部屋へと戻って行った。

