「2人とも。…ご飯できたわよ。」
そう言いながら、カナのお母さんが二人分のご飯を持ってきた。
「ありがとうございます。」
「いえいえ。シュウくんもゆっくりしていってね!」
「はい。ありがとうございます。」
「じゃあ!二人の時間を楽しんでね♡」
そう言って、カナのお母さんは部屋を出ていった。
カナのご両親はきっと俺の気持ちに気づいているのだろう。
自分の娘が、いくら幼なじみであろうと、男と二人きりで部屋にいるのに何も言ってこない。
むしろ応援してくれているような言動。
「シュウくん。…ご飯食べよ?」
「そうだね。」
カナのお母さん、お父さん、ごめんなさい。
俺がカナに気持ちを伝えるまでにはまだ時間が必要みたいです。

