「じゃあさ!シュウくんも一緒に住んだらいいじゃん!」


と、急にぶっ飛んだことを言い出した。


「は?……俺ちゃんと隣に家あるし。」


「だって、シュウくんは私のお母さん達と仲良いし、私もシュウくんのお母さん達と仲良いし、お母さん達同士だって仲良いんだから、一緒に住んだらいいのに……。」


「どっちの家にしても、部屋が足りないから無理でしょ?」


「うーん……大丈夫だよ!シュウくんはカナと一緒に寝たらいいもん。」


「お母さん達はどうすんの?」


「……リビングとか?」


「カナ……。無茶言わないの。」



「うぅ…。だって、そしたらシュウくんと一緒に寝れるのになぁって。」





男の気持ちなんて考えずに、カナの口から問題発言と思われる言葉が出る。



「……カナ、それ本気で言ってる?」



「うん!だって、シュウくんとずっと一緒にいたいもん。」



「…そ、そっか。」



こんなにも純粋で、男の事情なんてものを知らない幼なじみに、そういう感情で見てしまっている俺は、どうしたらいいのだろうか……。