「ただいまー。」


そう言って、カナのお母さんが帰ってくる。


「あら、シュウくん。珍しいわね。」


「お邪魔してます。実はカナが、校外学習で捻挫したみたいで…無茶しないように看病してました。」


「あら、ありがとうね!
香菜子はすぐに無茶するから、シュウくんが見ててくれるなら安心だわ!

ご飯作ったら持ってくるわね。シュウくんも食べていきなさい。」


「ありがとうございます。」


そう言って、キッチンに向かったカナのお母さん。



「…シュウくんはなんでお母さんと仲良しなの?」


「え?何?急に?」


「えー、だってカナのお母さんと凄い意気投合してる気がするもん。」


「んー……気がするだけじゃない?

カナだって、俺のお母さんと仲良いでしょ?」


「まぁ……そうだけど。」


「それと一緒かな。」


「そっかぁー……。」