「香菜子!?」
「おー、さすが陸上部!香菜子ちゃん大丈夫?」
島田くんのおかげで、何とかみんなと合流する。
「ご、ごめんね。右足をちょっと捻っちゃったみたいで…」
「えー!?大丈夫?」
「僕、もしかしたらと思って湿布持ってますよ。」
「お、さすが颯太!1枚貸して。
はい、斎藤さんは足出して。」
けが人の私は、大人しく右足を出す。
そして、島田くんは湿布を受けとると、慣れた手つきで私の足に貼る。
「あ、ありがとう…。」
「どういたしまして。…でも、捻挫は癖になっちゃうから、ここからゴールまでも安静にしてもらうからね?」
「えっ…ってことは……。」
「もちろん。このまま背負っていきます。」
「ご、ご迷惑おかけします……。」
「香菜子ちゃん!いいのいいの!樹は体力有り余ってるから!遠慮なく乗りな!」
「香菜子。無理してもいいことないからさ、今日は島田くんにお願いしよ?」
「…うん。」
そう言って、残りの道も島田くんの背中の上で登っていった。

