そんなら次の瞬間。重心をとっていた右足が滑ってしまった。
「キャッ………。」
バタンッ
「わっ!…さ、斎藤さん!?」
い…痛い……。
思わず涙が出そうになるのを必死で堪える。
こんなに迷惑をかけているのに、泣いてまた迷惑をかけてしまってはいけない…。
「……大丈夫?」
派手に転んでしまった私に、手を差し伸べてくれる島田くん。
「あ、ありがとう。」
島田くんの手につかまって、立ち上がる。
「歩ける?」
「うん。…ごめんね。大丈夫。」
そう言って、右足を出すと、痛みが走った。
「…イタッ……。」
「痛い!?…無理しちゃダメだよ。…上まで僕の背中乗っていきな。」
「えっ……?そ、そんなの申し訳なさすぎるから……。先生が来るのを待って、大人しくしてるよ。
だから、島田くんはみんなと先に……」
「斎藤さん。…迷惑とか全然思わないから。
それに、僕は5人で頂上に行きたいな。」
優しい言葉をかけてくれる島田くん。

