休憩をとってから、何十分か歩いたとき。


「うーわ、足もとやば。ガタガタだな。」


「これ、気をつけないと危ないよね。」


「重心を考えて歩けば何とかなりますかね。」


前の3人が話し始める。



どうやら、かなりのガタガタ道らしい。



「樹!進んでいい?」



先頭の加藤くんが、親切心で私の後ろを歩く島田くんに聞く。


「いいよ。僕と斎藤さんはゆっくり行くから、安全そうな場所で待ってて。」


「らじゃ!よし、行くか!」


そう言って、ガタガタ道を進み始める3人。


「香菜子!頑張ってね!待ってる!」


茉莉ちゃんもそう声をかけてくれた。


「うん!」


「…斎藤さん。大丈夫?」


「なん…とか。だい…じょうぶ。」


島田くんが心配してくれる中、私も足元に気をつけながら足を進める。