バスに乗り込むと、既に茉莉ちゃんが待っていた。


「香菜子、おはよう!
今日も朝から、酒井先輩とラブラブだったね!」



「ラブラブって…カップルみたいだから、恥ずかしいよ……。」



「そぉ?香菜子達にはお似合いの言葉なのになぁ…。」



「あ、茉莉ちゃん、香菜子ちゃん、おはよ!」



「加藤くん。おはよう。…すごい荷物だね。」


「あー、このリュック?全部お菓子!」

なんて言いながら、私たちにピースサインを向ける加藤くん。


「チョコも、せんべいも、飴も、なんでもあるから言ってねー!」



「さすがー!準備がいいね!

じゃあ、さっそくポッキーが食べたいなー!」


なんていいながら、ノリノリな茉莉ちゃん。



「らじゃー!香菜子ちゃんもいる?」


「うん。…1つ貰おうかな。」



「はいよー!…どーぞ!」



「「ありがとう!」」


加藤くんからポッキーをひと袋ずつ受け取り、それぞれの座席に着く。

…やっぱりこの5人の班で良かったな。なんて考えながら、ポッキーを口に運ぶ。



「…香菜子!楽しみだね!」



「うんっ!」



私は、茉莉ちゃんの問いかけに、大きく頷いた。