…あれ?シュウくんなんだか不機嫌?
うーん…気のせいかな。
「シュウくんも校外学習行った?」
「行ったよ。」
「楽しかった?」
「楽しかったよ。」
「何が1番楽しかった?」
「山登りながら班の女の子とたくさん話したこと。」
「男の子と話さなかったの?」
「うん。女の子といっぱい話してた。」
「そっかー…。仲良くなれた?」
「仲良しだよ。今もずっと。」
…なんだろう……。
シュウくんが他の女の子達と楽しそうに話してたって聞いたら、すごく寂しくなってきた…。
「私も、シュウくんと一緒に行きたかったな…。」
なんて事を口にしながら、絶対に埋めることの出来ないこの年の差に、いつもどこかで寂しさを感じる。
「俺がいなくても、楽しんでおいでね。」
「……うん。」
…さっきまで楽しみだった校外学習が急に寂しく思えてきてしまった…。