「…寂しいね?」
「ま、茉莉ちゃん!…うん。寂しい。」
「おはよう!…さー、そんな寂しさも私が吹き飛ばしちゃうからね!
ほら!教室入って!!今日はね、話したいことがたくさんあるの!」
といいながら、私を教室に連れていくこの子、園田 茉莉(ソノダ マリ)ちゃんは、私のクラスメイトで、名簿番号が前後だったこともあり、初日から仲良くしてくれる優しくて、美人な自慢の友達。
茉莉ちゃんのおかげで、シュウくんとお別れした寂しい時間も、楽しく過ごせている。
「てゆうか、香菜子はホントに酒井先輩のこと好きだよねー。」
「うん!ずーっと一緒にいるからね!」
「それってさ、幼なじみとして好きって事?」
「うーん…。そういう事なのかな?でもね、ずっと一緒にいるから、もう本当のお兄ちゃんみたいだなって思うの。」

