「…ほら、手繋いでちゃ行けないんだけど。」 「うん…。分かってるけど…。」 「カナ。終礼になったらすぐにお迎えに来るから。…いい子で待ってて。」 「…すぐに来てくれる?」 「うん。すぐ行くから。」 「分かった…。じゃあ、また後でね。」 そう言って、名残惜しく手を離すと、シュウくんは私の頭をポンポンとしてから、手を振って去っていく。 あーあ。…シュウくんと同じクラスだったら良かったのになぁ…。