結「は⁉子ネコ⁉ちょっとまちなさ…!!」

ブツッ

電話の向こうで騒いでいる声が聞こえたが、用件だけ言って通話を切る。

「よっと。…軽いな。」

少女を所謂お姫様抱っこし、身長に対して明らかに軽すぎることに気づく。

「やっぱ拾わなきゃよかったかな…。」

思っていたより面倒なことになるかもしれないと、すでにちょっと後悔しながらバイクに跨がる。

いつもなら5分ほどで着くが、少女を落とさないようゆっくり走り、15分かけて倉庫へ向かった。