新月。
それは月が隠れ、星たちが明るくキラキラと輝く夜。

そんな月明かりのない夜。ある屋敷に何かを殴りつける音が響いていた。

「あんたなんて!!あんたなんて!!」

「うっ、あぁ、やめ、て、おか、ぁ、さま…。」

「うるさいうるさいうるさい!!」

金色の美しい髪をもつ少女が柱に縛り付けられ、金髪の女に殴られたり、蹴られたりしている。

「やっと、やっとなのよ…。あの人も、あの子も暫く帰ってこない。やっとあなたを痛めつけられる!!」

「あかあ、さま…!!」

「うるさい!!あんたなんて私の娘じゃないわ!!」