球技大会の日からというもの…… 廉くんのことを考えると夜も眠れない、どころか、学校でもずっと彼のことを考えてしまう始末。 あの時抱きしめられた腕? 優しい言葉? なにが原因かもわからない。 考えても苦しくてたまらないだけなのに。 ただ、この気持ちは見ないふりをしていただけで、はじめから胸の奥にあった気もするのだ。 ・ ・ ぼうっと考えていると、 「はー」 いつのまにかお弁当を完食した廉くんが、伸びをしてからわたしの膝の上に寝転がった。