廉くんは私の表情を無表情で見つめていたけど、ふっと笑った。 やっと、頬を離してくれる。 けっこう痛かった……。 何度もほっぺたをさすった。 「すっきりした、面白い顔で」 相変わらず意地悪な廉くん。 涙目で睨み付けても、全然、平気そうだ。 にこり、といつものように微笑む。 「俺、バスケの試合出るんだよね。 ……もし優勝したら、ご褒美くれる?」 「廉くん、バスケできるの?」 「ちょっとだけね」