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「なに考えてんの?」
ずっと黙って考え事をしていると、廉くんが不思議そうにわたしを見ていることに気づいた。
なんでもない、と答えると、廉くんは、
「あんまりぼうっとしないほうがいいよ。
栞菜、どんくさいからすぐ転ぶし」
と憎まれ口を叩いた。
・
校舎から朝のチャイムがひびいて、2人の間を通り抜ける。
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「なに考えてんの?」
ずっと黙って考え事をしていると、廉くんが不思議そうにわたしを見ていることに気づいた。
なんでもない、と答えると、廉くんは、
「あんまりぼうっとしないほうがいいよ。
栞菜、どんくさいからすぐ転ぶし」
と憎まれ口を叩いた。
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校舎から朝のチャイムがひびいて、2人の間を通り抜ける。
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