それで、放課後2人でやっていることは秘密になったわけだけど。 廉くんは、学校で会っても、ひとりでいるわたしに、 《次体育なの?》 友達のように自然に話しかけてくれる。 廉くんに話しかけられると、ほんとうはすごく嬉しい。 まるで、暗闇を独りぼっちで歩く中に、光が差すみたいな…… ……なのに、わたしにとってはつらくもあった。 ・