さらり、と白状してしまうお友達に、内心、何言ってるんですかーーー!と焦る。
廉くんがわたしをジロリとみて、
「……そうなの?」
わたしは無言で目をそらす。
廉くんはわたしの手を取ると、
「わ」
強引に歩き出した。
「帰ろ」
「じ、授業は」
「早退。
俺の部屋、いく。
今日親、いない」
有無を言わせない態度。
「え、でも」
「俺、反省してるんだ。
お前を不安にさせないように、態度で示さないとね」
予想外すぎる展開。
れ、廉くん……と慌てるわたしに、廉くんは振り返って言った。
「俺のカッコ悪いとこが見たいなら、これから嫌ってほど見せてあげるよ」
2人きりで、と悪魔的に笑う廉くん。
わたしは計画の成功を悟ると同時に、今日のいたずらを心底後悔した。
END
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……授業にはきちんと出ましょう。

