俺は眉をひそめる。 彼女は慌てて付け加えた。 「えっと、まだ少し、ご飯には早いし。 もう少し二人で、ゆっくりしたいな、って」 そう言う彼女には、なんの他意もなさそうだから、俺は困るんだけど。 「んー。 少し早いなら、一緒にショッピングでもしようか。 新しい洋服を一緒に選ぶのは?」 あくまで紳士的に提案したけど、栞菜は、 「……えっと。 廉くん、……2人きりは嫌?」