「あんた、自分が何を言ってるか分かってるの?」



「……え?」



俺の低い声に、彼女は怯えてぴくりとした。





ああ、またやってしまう。

追い詰めたいわけじゃないのに。







考えるより先に、身体が彼女を求める。


テーブルの下で、俺の手が彼女の手を握った。



「あんたとふたりきりで、俺、何するかわかんないよ?」